華日記 子育てと、趣味と、生活と。

子育て、趣味、生活、星野源について綴ります。

藤河るり著コミックエッセイ『元気になるシカ!』を読んで泣いた~卵巣がん闘病記

 

アキの顔

ご訪問いただきありがとうございます。
はなでございます。


以前NHKの朝ドラを見終わり、「あさイチ」をそのまま引き続き見ていると、その日のゲストは内田春菊さんでした。
久々にテレビで拝見した春菊さんは、なんだかしっぽり落ち着かれたような。
大病をされたんですね。
大腸癌で人工肛門(ストーマ)を造設されたそうで、その日のあさイチはストーマ特集でした。

私が長男を妊娠した時、友達が「育児本」と言ってプレゼントしてくれたのが、内田春菊さんの「私たちは繁殖している」でした。
すごく面白くて、それからすっかり春菊さんの本の虜になったのを思い出しました。

番組内で春菊さんが藤河るりさんの「元気になるシカ!」というコミックエッセイを紹介されていたので、口コミを調べてみるとすこぶる高評価だったので即ポチ。

「元気になるシカ!」アラフォーひとりぐらし、告知されました。

BL漫画家の藤河るりさんのコミックエッセイです。

BL漫画は読まないので藤河るりさんの事を存じ上げなかったのですが、普段のBLコミックの作風とは異なり、擬人化されたシカさんがめちゃくちゃ可愛いです。
なので、闘病記となると重いイメージで読みづらいかな?と思いきや、かなり読みやすくなっています。
そしてクスっと笑える明るく軽い雰囲気で書かれているがゆえに、悲しみとか辛さとか著者の思いなどがすごく素直にストレート伝わります。シカさんのお人柄のせいでもあると思いますが。

 

〆切明けに台湾に一人旅しようと成田空港で搭乗待ちをしていると、激痛に襲われます。(るりさんは日台ハーフ)
救急車で運ばれ、そのまま精密検査へ。
台湾旅行も急遽取りやめに。

精密検査の結果は「卵巣癌」。

主治医との出会いやセカンドオピニオン、手術や抗がん剤など治療に関することから、脱毛のメカニズムやウイッグなど実用的な内容まで言及されています。
シカさんは治療の途中、何度も悩んで葛藤します。
治療中の仕事への向き合い方、周囲の友人やご両親のお話などなど、ひとつひとつがとても心に響きました。

中でも特に印象に残っている言葉があります。

治療後に「生きてる残りの時間を意識できるようになったから」落ち込んでもすぐ立ち上がって生きられるようになった

時間は有限だもんね。
大きな病は意識や人生観も変えてしまうのですよね。


私自身も家族も癌を患った経験はないのですが、これから先どうなるかなんて分かりません。
将来、もし家族や友人が癌になったら私はどう対処したら良いだろうか?
そして、私自身が癌になったら、どうするだろうか?
癌に限らず他の病気になったら?
治療を受ける側の視点や気持ちを知ることができるこのエッセイは、将来あり得るだろうそんな場面での指針になる、かなり頼もしく心強い一冊です。
私の中で今年一番の良著になるかも。

最後はこう締めくくられています。 

「癌になって良かった」なんて私は絶対言えないけど
たくさんのことを勉強した

 

「元気になるシカ!2」

1巻は癌治療がテーマですが、2巻は治療後の社会復帰がテーマになっています。

経過観察中のシカさん。
2巻では癌サバイバーの治療後のQOL(クオリティーオブライフ)の確保や、サバイバー特有の気持ちや悩みが描かれています。

闘病記はたくさんありますが、治療後の社会復帰に焦点をあてた本は多くない気がします。
2巻の内容も1巻と同じく、癌治療をされた方やそのご家族、友人、会社の上司や同僚など患者さんの身近な方にとって、とても参考になる内容がてんこ盛りですよ。

では(^^)/